
かっこの使い方がいまいちわかりません……



ぼくも最近までわかってなかったです



いまさら覚えなくてもいいですよね!



3つのかっこだけは押さえましょう
- 括弧って種類多いけど全部知らないとだめ?
- 括弧の簡単な使い方と知りたい
- 括弧を使うときに注意することある?
こんな悩みを解決します。
本記事の内容
- 最低限おさえたい括弧は3つだけ
- 括弧を使うときの共通ルール
- 3つの括弧(かっこ)の使い方
- 墨付き括弧(かっこ)はウザい?
本記事では「括弧(かっこ)の使い方」を紹介します。
読み終えれば、括弧の使い方をマスターして「読者に読まれる文章」が書けるようになります。
例文を使って簡単に解説しているので、誰でもすぐに理解できますよ!
この記事は副業Webライターとして最高月収11万円を達成したぼくが「括弧(かっこ)の使い方」について書きます。
最低限おさえたい括弧(かっこ)は3つだけ





括弧って種類多いですよね……



3つだけ覚えればOKです
結論から言うと括弧の種類は多いですが、最低限
- ():まる括弧
- 「」:かぎ括弧
- 『』:二重かぎ括弧
の3つ押さえれば大丈夫です。
括弧の種類は、「括弧類」と呼ばれ、社団法人日本翻訳協会の資料によるとなんと11種類!
記号 | 名称 |
---|---|
’・・・’ | 一重引用符・クォーテーションマーク |
”・・・” | 二重引用符・ダブルクォーテーションマーク |
「・・・」 | かぎ括弧 |
『・・・』 | 二重かぎ括弧 |
(・・・) | まる括弧・パーレン |
{・・・} | 波括弧・中括弧・ブレース |
[・・・] | 角括弧・大括弧・ブラケット |
〔・・・〕 | 亀甲括弧 |
〈・・・〉 | 山括弧・山がた |
《・・・》 | 二重山括弧・二重山がた |
【・・・】 | 墨付き括弧・墨亀甲・墨付きバーレン |
こんなに覚えられないですよね……
ぼくは見ているだけで嫌になります。
でも、大丈夫です。
ちゃんと調べました。
文化庁の資料に
括弧は()(まる括弧)と「」(かぎ括弧)を用いることを基本とする
引用元:文化庁「公用文の在り方に関する成果物について」
と書いてあります。
あれ、2つでいいの!?
あくまで「基本とする」ですが、文化庁が言っているので2つでOKでしょう!
でも、
「流石に2つだけは少なくない?」
と思う方もいると思います。
ぼくもです。
ちゃんと答えがありました。
「」の中でさらに「」を使うとわかりにくい場合などに、二重かぎ括弧を用いることがある。
例)平成29年に「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産として認められた。
引用元:文化庁「公用文の在り方に関する成果物について」
と記載がありました。
基本があり、
「使うとわかりにくい場合などに」
というところがポイント。
本資料には他の括弧についても使い方が書いてありますが、あくまで「使ってもいいよ~」という姿勢なんです。
ぼくはなので、
読者が読みやすいように括弧を使う
のが1番と思っています。
括弧の使い方は意外と自由
括弧(かっこ)を使うときの共通ルール





使い方にルールはあるんですか?



あります。まずは共通ルールを覚えましょう
3つの括弧の個別の使い方を解説する前に、3つの括弧
- ():まる括弧
- 「」:かぎ括弧
- 『』:二重かぎ括弧
に共通のルールを見てみましょう。
共通のルールを覚えておけば、あとは違いを意識すれば使い分けができますよね。
括弧を使うときの共通のルールは、
- 括弧は全角を使う
- 括弧とじの前の句読点は省く
の2つ。
次にもう少し詳しく解説しますが、説明はいいという人は飛ばしてください。
ちょっとややこしいので……
次の見出し「3つの括弧(かっこ)の使い方」に飛ぶ人はリンクから。
括弧(かっこ)は全角を使う





半角じゃダメなんですか?



全角を使いましょう
括弧を全角にするか、半角にするかの明確なルールはありません。
文化庁の資料にも全角、半角に関する表記はなく、実際、省庁の文書も特に統一されていません。
それでもぼくが括弧は全角を使うべきと考える理由は2つあります。
- 全角の方がスペースがあり綺麗に見える
- 今までこなした企業案件の全て全角かっこを使うよう指示があった
本記事の括弧(かっこ)も全て全角です。
以下が全角と半角のまる括弧を使った例です。
- ぼくはWebライティング(特にブログ)が好きです:全角かっこ
- ぼくはWebライティング(特にブログ)が好きです:半角かっこ
- ぼくはWebライティング (特にブログ) が好きです:半角かっこ+半角スペース
あんまり変わりませんか?
ぼくには2番目の半角かっこが窮屈に見えます。
一方、3番目の「半角かっこ+半角スペース」でもいいんですが、括弧の前後に毎回半角スペースって超面倒です。
それともう一つ括弧に全角を使うべき理由は、企業のライティング案件のレギュレーション。
ほぼ全ての案件で全角を使うように指示されています。
たとえば、ぼくが所属する「全研本社株式会社」のレギュレーションに、
記号はすべて「全角」で記載
と「全ての括弧」を全角に統一するルールがあります。
括弧は全角で統一が正解
括弧とじの前の句読点は省く





括弧とじの最後が迷います



句読点は省きましょう
括弧とじの前の句読点は省きましょう。
学校では(。)句点を入れるように言われたような?
はい、文化庁の資料でも
括弧の中で文が終わる場合には句点(。)を打つ
引用元:新しい「公用文の作成の要領」に向けて
でも、この括弧内の句点に関しては、ホントややこしいんです。
読み飛ばして欲しいんですが、以下のように記載があり、正直「はぁ??」ですよね……
括弧の中で文が終わる場合には、閉じ括弧の前に句点を打つ。
ただし、引用部分や文以外(名詞、単語としての使用、強調表現、日付等)に用いる場合には打たない。また、文が名詞で終わる場合にも打たない。
引用元:新しい「公用文の作成の要領」に向けて
一応、「括弧の最後で句点を打たない場合もあるよ~」ということ程度。
一方、記者必携の本、共同通信社の「記者ハンドブック」にも以下のように記載があります。
以下も面倒な人は読み飛ばしてください……
①段落全体を構成する場合は付けない。
例:「これ以上は話し合っても無駄だ」
②段落の最後にある場合も付けない。
例:…会長は頭を下げた。「責任を取りたい」
③主語などの語句が前にある場合は「と述べた」などの述語が省略されたと考え、括弧の外に句点を付ける。
例:男性は一言「知りませんでした」。
それきり口をつぐんだ。
引用元:「記者ハンドブック」共同通信社
ポイントは、
新聞や雑誌などは括弧内の文末に句点を使わない
こと。
ちなみに見栄えについて、以下に例文を載せました。
- ぼくは編集者に「括弧とじの前の句点は省くように。」と言われました。
- ぼくは編集者に「括弧とじの前の句点は省くように」と言われました。
あきらかに下の例の方が見栄えが良くないですか?



ところで「?」や「!」は括弧とじの前でも入れますよ~
括弧とじの前の句読点は省きましょう
3つの括弧(かっこ)の使い方





具体的な使い方を教えてください



3つを個別に説明しますね
共通のルールがわかったところで、
- ():まる括弧
- 「」:かぎ括弧
- 『』:二重かぎ括弧
の具体的な使い方を説明します。
簡単なんで、気楽に読んでみてください。
1.「かぎ括弧(かっこ)」の使い方


「かぎ括弧」はぼくが1番多く使う括弧です。
使い方は、
- 会話文を入れるとき
- 強調したいとき
- なにかを比較するとき
- ことわざを書くとき
- 引用するとき
- 商標をしっかり区別したいとき
- 著作物を紹介するとき
の7つです。
簡単に紹介しますね。
1.会話文を入れるとき
かぎ括弧は、誰かの発言を入れるときに使うのが1番の基本ですよね。
「じゅんさんの記事はいつも参考にしてます」と、あるフォロワーさんに言われてぼくは死ぬほど嬉しかった。



ホント励みになったな~
2.強調したいとき
文の中でなにかを「強調したいとき」もかぎ括弧を使います。
- ぼくは絶対にいつか世界一周バックパッカーの旅に行きます
- ぼくは絶対にいつか「世界一周バックパッカーの旅」に行きます
下段の文のように括弧を使った方が、その部分が浮き上がって目立ちますよね。



確かに括弧を使った方が「強調されてわかりやすい」ですね!
3.なにかを比較するとき
なにかを比較するときに、かぎ括弧を使うことで読みやすくなります。
- Webライターは労働型でブロガーは資産型の副業です。
- 「Webライター」は労働型で「ブロガー」は資産型の副業です。



かぎ括弧を使うと比較対象が明確になり見やすいですよね。
4.ことわざを書くとき
ことわざを書くときや引用をしたいときも、かぎ括弧を使います。
ぼくの好きなことわざは「案ずるより産むが易し」ですね!



行動が早くて良く失敗します……
5.引用するとき
引用の場合は、
ホリエモンは著書で「一つの仕事をコツコツとやる時代は終わった」と述べています。
のように使います。
文章が長い場合は下記のように引用タグを使う方がいいでしょう。
あなたの代わりがいる限り、あなたの値段は上がらない。
複数の肩書を掛け算し、レアな存在になろう。
あらゆる産業の”タテの壁”が溶けた今、一つの肩書にこだわっていてはいけない。
引用元:『他動力』堀江貴文著
6.商標をしっかり区別したいとき
商標を書くときにもかぎ括弧を使います。
特に一般的な言葉との区別を明確にしたいときは有効です。
- 「WordPress」
- 「iPhone」
- 「ランサーズ」
- 「もしもアフィリエイト」
- 「Windows」
上記のような商標がそのまま文に入っていると文章が以下のように読みづらくなります。
- ぼくのブログはWordPressを使っていて収益は、もしもアフィリエイトで上げています。
- ぼくのブログは「WordPress」を使っていて収益は、「もしもアフィリエイト」で上げています。
- Windowsパソコンを持っていれば、いつでもランサーズで副業は始められるよ!
- 「Windows」パソコンを持っていれば、いつでも「ランサーズ」で副業は始められるよ!



括弧がないと「もしもアフィリエイト」とかは混乱しそう
7.著作物を紹介するとき
本、映画、雑誌など、いろいろな著作物にもかぎ括弧を使います。
- ぼくは「20歳の自分に受けさせたい文章講義」を読んでからWebライターを始めた。
- 最近観た映画の中で1番面白かったのは「えんとつ町のプペル」です。
- 基本的に雑誌は読まないけど、昔は「週刊少年ジャンプ」を買うために朝早くコンビニに並んでました。



「えんとつ町のプペル
まずは7つのかぎ括弧を使う場面をゆるりと思い浮かべる
2.『二重かぎ括弧(かっこ)』の使い方





かぎ括弧との区別がわかりません



括弧内でさらに使えます
二重かぎ括弧を使う場面は、かぎ括弧より限られます。
- かぎ括弧の中で、さらに括弧を使うとき
- 作品のタイトルや書籍、曲名
- 強調したい場合
具体的に見ていきましょう。
1.かぎ括弧の中で、さらに括弧を使うとき
かぎ括弧で書いているときに、さらに括弧を使う場面では二重かぎ括弧を使いましょう。
ぼくはブログの中でよく「Webライターやるなら『Mac』ではなく『Windows』のパソコンがおすすめ」と言っています。
ぼくが参考にしている『記者ハンドブック
二重引用する場合は『』””(書名、作品名などは『』)を使う。
引用元:『記者ハンドブック』



「」でも間違いじゃないですが、見やすいのは『』ですよね!
2.作品のタイトルや書籍、曲名など
上記で既に引用しましたが、作品のタイトル、書籍、曲名などは二重かぎ括弧を使います。
そうなんです、実はかぎ括弧と二重かぎ括弧は両方とも、作品のタイトルなどに使えるのです。
- ぼくがおすすめするWebライターに役立つ本1位は『売れるコピーライティング単語帖』です。
- 恐らくぼくが死ぬまで変わらず、一番泣ける映画であり続けるのは『シンドラーのリスト』だと思います。
- 『スラムダンク』を超えるバスケ漫画は、もう出ないでしょう。
大事なのは統一することですね。



ぼくはかぎ括弧ではなく、二重かぎ括弧で統一します!
3.強調したい場合



これも出てきたような……
かぎ括弧だけでなく、二重かぎ括弧も「強調したい場合」に使えます。
- ぼくは絶対にいつか「世界一周バックパッカーの旅」に行きます
- ぼくは絶対にいつか『世界一周バックパッカーの旅』に行きます
さらに強調されますね。
ただ、これには賛否両論あります。
なので大事なことは、一貫性を持って書くこと。
さっきは「」、今回は『』とならないようにしましょう。
かぎ括弧のなかで使うとき以外は、二重かぎ括弧はかぎ括弧と使い方がカブるので一貫性が大事
3.まる括弧(かっこ)の使い方





よみがなで使いますよね



まだまだ使い方がありますよ
まる括弧の使い方で代表的なのは以下の3つです。
- 「よみがな」を入れたいとき
- 文章の補足したいとき
- 句読点などの記号を説明するとき
1.「よみがな」を入れたいとき
難読漢字や英語など読みづらいと感じるものに「よみがな」を入れる際にまる括弧(かっこ)を使います。←こんな感じ。
- 紅蓮華(ぐれんげ)は、昔は難読漢字の1つでした。今は鬼滅のおかげで読めない人は少ないでしょう。
- Google Search Console(グーグルサーチコンソール)でブログを分析できます。
ちなみにぼくは普段、ブログを書くときはなるべく難読漢字を使わず、まる括弧も使わなくていいようにしています。



難しくしないのがブログの基本ですよね
2.「補足」したいとき
次に文章を補足したいときにまる括弧を使います。
- ブログ(WordPress)は多少費用がかかってもやるべきだ。
- Webライターは安いパソコン(Windowsの中古でOffice機能なし)でスタートしました。



どんなパソコンか、くどく説明するよりいいですね
3.「絶対的な表現」を入れたいとき



なんですか?それ……
「絶対的な表現」については、説明する前に例を見た方がわかりやすいと思います。
ぼくがブログを始めたのは去年(2020年)です。
ぼくがこのブログを3年後もやっていて、上記文章を変えていない場合でも、まる括弧内の「2020年」は「絶対的な表現」なので、読者は変わらずわかります。
一方、その前に記載のある「去年」というのは「相対的な表現」なので、いまから3年後に読んだら
「去年?2023年のこと?」
となってしまいます。
他にも
先ほど紹介した絵本(西野亮廣の『えんとつ町のプペル』)と同じくらい『チックタック 約束の時計台』はおすすめ!
のように使えます。
「先ほど紹介した絵本」をまる括弧内で説明してます。
他にもブログなどでは、まる括弧を使って「心の中のコトバ」を表現できますが、必要性は高くないので省略。(あまり長くなると嫌われそうなんで……)(省いてないやん!!)
まる括弧はとりあえず3つの使い方を覚えればOK
【墨付き括弧(かっこ)】はウザい?





あの目立つ【】はなんですか?



【墨付き括弧】です!
【墨付き括弧(かっこ)】はともかく目立たせたいときに使う括弧です。
見てのとおり、あまり何度も使うと【ウザい】ので、おすすめしません。
というか、文中では必要ないですかね。
ぼくはタイトルでは
のように結構多様してますが、文章の中ではあまり使ってません。
使うときは「タイトル」や「見出し」までかなと……
なお、『記者ハンドブック
墨付き括弧はウザいので文中で使うことはおすすめしない
大事なことは括弧(かっこ)を使うときの自分ルールを決めること





よっし括弧の使い方がわかってきました!



意識するだけで全然変わりますよ!
本記事では、「括弧(かっこ)の使い方」について解説してきました。
重要なポイントをおさらいすると下記のとおりです。
- 最低限おさえたい括弧は「」『』()の3つだけ
- 括弧は全角を使って、括弧とじの前に句点は使わない
- 大事なのは括弧の使い方に一貫性を持たせること
「括弧(かっこ)の使い方」についての宿題





せっかくこの記事をここまで読んでくれた人に忘れないように宿題を出します‼
- 3つの括弧の使い方の復習をする
- 括弧を使うときの共通ルールを覚える
- 括弧を使うときのルールを決める
もっと人に文章を読んでもらいたい人は、「読まれるWebライティングのコツ3選(刺さる文章の書き方も伝授)」の記事にまとめてあります。


読んでおくとさらに読まれる文章が書けるようにになりますよ!



ここまで読んでくれてありがとうございました‼
ライティングに迷った時は当ブログ「Webライターの地図」を思い出してくれるとうれしいです。
あなたに方向を指し示せる地図のような存在になれるよう更新を頑張っていきます。
それでは素敵なWebライターライフをお過ごしください。
ではでは‼